小児矯正 CHILD
- 一般的に大人よりも短期間で終えられる!
- 永久歯を抜く可能性が減る!
お子さまの歯並びが気になる方へ
お子さまの歯並び、気になっていませんか?
「まだ子供だから様子を見よう」とお考えの保護者さまも多いかと思いますが、実は、顎の骨が成長する子供の時期に矯正治療を始めることで、より健康で美しい歯並びをスムーズに手に入れることができるのです。
また、乳歯のうちから矯正治療を始めることで、永久歯の歯並びの乱れや歯や顎関節へのダメージを防ぎ、健康な顎の成長を促すことができます。
さらに、整った歯並びは歯磨きがしやすいため、子供の時期から歯並びを整えておくことで、虫歯や歯周病になるリスクが大幅な減少が期待できます。
当院では、お子さまが安心して笑顔で通院できるよう、さまざまな工夫をしております。もしお子さまの歯並びで気になるところがありましたら、お子さまのお口の健康のためにぜひ一度ご相談ください。
お子さまの歯並びは
大丈夫ですか?
歯並びや噛み合わせが悪いことを「不正咬合」といい、その種類はさまざまです。
まずはお子さまの歯をご覧になり、以下のような不正咬合になっていないか、確認してみましょう。
出っ歯(上顎前突)
受け口(反対咬合、下顎前突)
デコボコ・八重歯(叢生)
上と下の前歯が噛み合わない(開咬)
噛み合わせが深い(過蓋咬合)
すきっ歯(空隙歯列)
小児矯正で使用する
矯正装置・治療法
お子さまの不正咬合を治療する矯正装置には、以下のようにさまざまな種類があります。
症状やライフスタイルなどに合わせて適したものを選ぶことができるので、ご安心ください。
拡大装置(床矯正)
- 適応症例
- デコボコ・八重歯
おもに叢生の場合に使います。歯につけるワイヤーとプラスチックのレジン床(上顎・下顎につける部分)でできている取り外し式の装置です。レジン床にねじがついており、そのねじを回して前方・側方への成長を促進させ、歯が並ぶようにします。
急速拡大装置
- 適応症例
- デコボコ・八重歯
歯の生えるスペースが小さく、叢生になっている場合に使います。中央に大きなねじがついている固定式の装置を、上顎左右の小臼歯と大臼歯を支えとして装着します。ねじを回して前方・側方への成長を促進させ、歯が並ぶスペースを確保します。
歯列矯正用ヘッドギア
- 適応症例
- 受け口
上顎の成長が悪く受け口になっている場合に使います。額と顎につけた装置の間に、上顎を引っ張るためのワイヤーがあり、そこにつないだゴムで口の中の矯正装置を引っ張ります。下顎が動くと上顎が前方に引っ張られる仕組みになっています。
歯列矯正用チンキャップ
- 適応症例
- 受け口
下顎の過成長により受け口になっている場合、下顎の前方への成長を抑える働きがあります。頭に被るヘッドキャップにゴムバンドがついており、その弾力で下顎のチンキャップ(顎当て)を引っ張ります。就寝時など家にいるときに使います。
歯列矯正用ワイヤ
- 適応症例
- 受け口
上顎の前歯が内側に傾斜していることにより受け口になっている場合に使います。左右の大臼歯を支えとし、歯の裏側に沿って太いワイヤーをつける固定式の装置で、そのワイヤーの弾力を利用して、内側に傾斜した歯を前に押し出します。
歯列矯正用咬合誘導装置
- 適応症例
- 出っ歯、受け口
おもに出っ歯や受け口の治療に使います。機能的矯正装置ともいい、筋肉の動きを利用して下顎の骨の成長を前方へと促す装置です。マウスピースのような形状で取り外せますが、1日に10時間以上装着しないと治療期間が長引いてしまいます。
口腔筋機能療法(MFT)
- 適応症例
- 不正咬合の原因となる悪習癖
口腔筋機能療法(Oral Myofunctional Therapy)は、お口の周囲の筋肉をトレーニングに鍛えてバランスを整えながら、指しゃぶりや口呼吸、低位舌、舌突出癖といった不正咬合の原因となる癖の改善を目指す治療方法です。
子供のころから
矯正治療を始めるメリット
一般的に大人よりも短期間で終えられる
成長が完了した成人の顎とは異なり、発育途中に行なう小児矯正では、顎の成長をコントロールしながら歯並びを整えていくことができるため、短期間でスムーズに歯並びを整えられる可能性が高まります。
永久歯を抜く可能性が減る
成人してからも矯正治療が必要となるケースや、歯並びを整えるために2~4本の永久歯の抜歯が必要なケースでも、小児矯正によって顎の幅を拡大したり、顎の成長をコントロールしたりすることにより、永久歯を抜歯する可能性を減らすことができます。
顎のバランスを整えて美しい顔立ちに
顎が成長する小児期に、噛み合わせの乱れを放置すると、顎の成長に悪影響を及ぼし、顎が変形してしまうことがあります。
顎の成長期に矯正治療で噛み合わせを改善することで、顎の適切な成長を促せるだけでなく、輪郭のゆがみなども軽減される可能性もあります。
また、骨格的に上下の顎のバランスが悪い場合でも、顎の成長をコントロールすることで、顎のバランスを整えることができます。
永久歯が正しい位置に生える
子供の顎の成長力を利用して歯並びを整えることで、永久歯が適切な位置に生えるように誘導することができます。
そして、これによって成人してから矯正治療をしなければならないリスクを大幅に減らすことができます。
ジュ二アの矯正歯科治療
近頃の若年者には、凸凹の歯並びや咬み合わせの悪さが目立ちます。
これらを総称して「不正咬合」といいます。
不正咬合は咀嚼器官の健全な成長発育を妨げるばかりでなく、全身の健康にも悪影響を及ぼし、時には心理的なコンプレックスを招くことさえあります。
矯正歯科治療とは不正咬合をきれいに歯並び、よい咬み合わせにして健康な体と心をつくるための歯科治療なのです。
咬み合わせの発育と
更正歯科治療
乳歯が生えはじめてから10数年を経て永久歯咬合が完成します。この間、咬み合わせに不正が生じた場合には通常、次のように二期に分けた矯正歯科治療をします。
初期治療(早期治療、一期治療)
3歳~12歳頃までの永久歯咬合完成前の段階で、良好な咬み合わせが形成されるように誘導する咬合育成の治療です。この時期は旺盛な成長発育があるので単純な装置で歯の位置や、顎骨の位置関係の改善を行ないます。
本格治療(二次治療)
永久歯咬合がほぼ完成し、大きな成長発育の時期が過ぎてから、厳密に歯を動かしてよい咬み合わせを形成するために固定式の留め具(マルチブラケット装置)を用いて矯正します。
治療を始めるタイミング
小児矯正の適切な治療開始時期は、お子さまの歯並びのタイプや骨格の状態によって異なります。
一般的には、永久歯に生え替わりはじめる6~7歳ごろから始めるケースが多いですが、3~4歳の乳歯のときから始めたほうがよいケースもあります。
小児矯正の開始タイミングについては、お子さまのお口の状態によって歯科医師とよく相談したうえで、時期や矯正方法を決めていきます。
また、矯正治療によるお子さまへの心理的な影響もありますので、お子さまの気持ちも充分に考慮しながら、時期や矯正方法を選ぶことも大切です。
今、お子さまの歯と顎の成長に対してどうするのが良いのかを知るためにも、ぜひ一度ご相談ください。
お子さまの矯正治療の流れ
初診・相談
問診・視診・触診などにより、歯並びや噛み合わせの状態を確認します。
そして、現時点で予測される治療の開始時期や治療方法、おおよその期間や費用についてご説明いたします。
精密検査
口腔内の写真やレントゲンの撮影、歯列模型を作製するための歯型取りなどの精密検査を行ないます。
また、骨の成長や身長体重の増加傾向、永久歯の生え替わり状況などの診査も行ないます。
診断・治療計画の決定
検査結果をもとに歯科医師が診断し、治療計画を立てます。そして、患者さまに治療計画と具体的な費用についてご説明いたします。
初期治療(3歳~12歳)
永久歯が生えそろう前に、歯や顎の位置関係を改善する装置や、舌の癖を改善する装置を使用することで、歯列の不正の原因となっている悪い条件を取り除いていきます。
保定
所定の位置に歯が移動し、目標とする状態まで歯並びが整ったら、装置を外し、代わりにリテーナーという後戻りを防ぐ装置を装着していただきます。
その後も3~6ヵ月に1度ほど来院していただき、顎の成長や歯の生え替わり、噛み合わせに問題がないか、経過観察をします。
再検査・再診断
第二大臼歯が噛み合うころに、歯並びや噛み合わせについて、再び検査・診断をします。歯を抜かないで並べられるか、歯を抜く必要があるかなどを検討します。
本格治療(12歳~)
成人矯正と同じワイヤーの矯正装置を用いて永久歯の歯並びや噛み合わせをしっかりと作り上げます。
保定
リテーナーを装着して、整った歯並びの後戻りを防ぎます。
治療後の観察
リテーナーを外し、治療は完了です。治療後も年に1、2回は健診を受けましょう。
リスク・副作用
矯正治療にともなう一般的なリスク・副作用
- ・矯正治療の一般的な治療費は60万~150万円、一般的な治療期間は2~3年、一般的な治療回数は24~36回となります。使用する装置、症状や治療の進行状況などにより変化しますので、参考程度にお考えいただき、詳細は歯科医師にご確認ください。
- ・機能性や審美性を重視するため、公的健康保険対象外の自費診療となり、保険診療よりも高額になります。
- ・最初は矯正装置による不快感、痛みなどがあります。数日から1~2週間で慣れることが多いです。
- ・治療期間は症例により異なりますが、成人矯正や永久歯がすべて生えそろっている場合は、一般的に1年半~3年を要します。小児矯正においては、混合歯列期(乳歯と永久歯が混在する時期)に行なう第1期治療で1~2年、永久歯がすべて生えそろったあとに行なう第2期治療で1~2年半を要することがあります。
- ・歯の動き方には個人差があるため、治療期間が予想より長期化することがあります。
- ・装置や顎間ゴムの扱い方、定期的な通院など、矯正治療では患者さまのご協力がたいへん重要であり、それらが治療結果や治療期間に影響します。
- ・治療中は、装置がついているため歯が磨きにくくなります。虫歯や歯周病のリスクが高まるので、丁寧な歯磨きや定期メンテナンスの受診が大切です。また、歯が動くことで見えなかった虫歯が見えるようになることもあります。
- ・歯を動かすことにより歯根が吸収され、短くなることがあります。また、歯肉が痩せて下がることがあります。
- ・ごくまれに、歯が骨と癒着していて歯が動かないことがあります。
- ・ごくまれに、歯を動かすことで神経に障害を与え、神経が壊死することがあります。
- ・治療中に金属などのアレルギー症状が出ることがあります。
- ・治療中に、「顎関節で音が鳴る、顎が痛い、口をあけにくい」などの顎関節症状が出ることがあります。
- ・問題が生じた場合、当初の治療計画を変更することがあります。
- ・歯の形状の修正や、噛み合わせの微調整を行なうことがあります。
- ・矯正装置を誤飲する可能性があります。
- ・装置を外すときに、エナメル質に微小な亀裂が入る可能性や、補綴物(被せ物など)の一部が破損することがあります。
- ・装置を外したあと、保定装置を指示どおりに使用しないと後戻りが生じる可能性が高くなります。
- ・装置を外したあと、現在の噛み合わせに合わせて補綴物(被せ物など)の作製や虫歯治療などをやり直す可能性があります。
- ・顎の成長発育により、歯並びや噛み合わせが変化する可能性があります。
- ・治療後に、親知らずの影響で歯並びや噛み合わせが変化する可能性があります。
- ・加齢や歯周病などにより、歯並びや噛み合わせが変化することがあります。
- ・矯正治療は、一度始めると元の状態に戻すことが難しくなります。
拡大装置・急速拡大装置を用いた治療にともなう一般的なリスク・副作用
- ・機能性や審美性を重視するため、公的健康保険対象外の自費診療となり、保険診療よりも高額になります。
- ・固定式のものは、ご自身では取り外せません。
- ・装置後1週間ほどは、発音・嚥下時に違和感を覚えるほか、鼻や口もとにツンとした痛みを感じることがあります。
- ・この装置をつけた歯とその周辺の歯に痛みが生じることがあります。また、口内炎を発症することがあります。
- ・歯列が横に広がることで、一時的に前歯にすき間が生じることがありますが、時間の経過とともに自然に閉じてきます。
- ・お子さまが治療に協力的でない場合、良好な治療結果を得られないことがあります。
- ・取り外し式のものは、毎日の装着を怠ると、良好な治療結果を得られないことがあります。
- ・食べ物が装置につきやすく、歯を磨きにくくなります。とくにワイヤーやねじの部分に汚れが溜まりやすいので、仕上げ磨きをするなどご家族のサポートが必要になることがあります。
- ・固定式ものは、歯磨きがきちんとできていないと虫歯を発症するリスクが高まります。
- ・生涯良好な歯並びであることを保証する治療ではありません。治療後、成長により不正咬合が現れることがあります。
- ・正しい使い方ができていないと、かえって悪い歯並びになってしまうことがあります。
- ・この装置だけで、お口周りの問題をすべて解決できるわけではありません。
歯列矯正用ヘッドギアを用いた治療にともなう一般的なリスク・副作用
- ・機能性や審美性を重視するため、公的健康保険対象外の自費診療となり、保険診療よりも高額になります。
- ・装置に力が加わることで、装置がずれたり外れたりして、けがをする危険があります。
- ・装置が変形・破損した場合は自分で修理せず、担当医に相談してください。
- ・お子さまが治療に協力的でない場合、良好な治療結果を得られないことがあります。
- ・正しい使い方ができていないと、かえって悪い歯並びになってしまうことがあります。
- ・この装置だけで、お口周りの問題をすべて解決できるわけではありません。
歯列矯正用チンキャップを用いた治療にともなう一般的なリスク・副作用
- ・顎に固定するチンキャップと頭に固定するヘッドキャップ、この2つをつなげるゴムバンドから成り立っている矯正装置です。ゴムバンド部分を調整することによって下顎がヘッドキャップのほうへ引っ張られ、前方への成長を抑制する装置です。
- ・機能性や審美性を重視するため、公的健康保険対象外の自費診療となり、保険診療よりも高額になります。
- ・装置が目立ちます。
- ・下顎の成長期間に使用をやめると、後戻りすることがあります。
- ・長期間(数ヵ月〜1年ほど)使用する必要があります。
- ・取り外せるので、装着時間を守るためのセルフコントロールが必要です。
- ・お子さまが治療に協力的でない場合、良好な治療結果を得られないことがあります。
- ・1日に決められた時間装着しないと、良好な治療結果を得られないことがあります。
- ・正しい使い方ができていないと、かえって悪い歯並びになってしまうことがあります。
- ・この装置だけで、お口周りの問題をすべて解決できるわけではありません。
歯列矯正用ワイヤを用いた治療にともなう一般的なリスク・副作用
- ・ワイヤーの弾力を利用して、内側に傾斜した歯を前に押し出す装置です。
- ・機能性や審美性を重視するため、公的健康保険対象外の自費診療となり、保険診療よりも高額になります。
- ・大臼歯(奥歯)にセメントで固定するので、自分で取り外せません。食事や歯磨きは装置をつけたまま行ないます。
- ・最初は違和感がありますが、数日で慣れることが多いです。
- ・装置がついているため歯を磨きにくくなり、むし歯や歯周病のリスクが高まるので、丁寧に歯をみがく必要があります。
- ・ワイヤーが細いため、装置に詰まった食べ物を無理に取ろうとすると、歪みや破損の原因になります。
- ・治療に金属などのアレルギー症状が出ることがあります。
歯列矯正用咬合誘導装置を用いた治療にともなう一般的なリスク・副作用
- ・筋肉の動きを利用して下顎の骨の成長を前方へと促す装置です。
- ・機能性や審美性を重視するため、公的健康保険対象外の自費診療となり、保険診療よりも高額になります。
- ・取り外せるので、装着時間を守るためのセルフコントロールが必要です。
- ・お子さまが治療に協力的でない場合、良好な治療結果を得られないことがあります。
- ・毎日の装着を怠ると、良好な治療結果を得られないことがあります。
- ・正しい使い方ができていないと、かえって悪い歯並びになってしまうことがあります。
- ・この装置だけで、お口周りの問題をすべて解決できるわけではありません。
口腔筋機能療法(MFT)にともなう一般的なリスク・副作用
- ・お口周りの筋肉を正常に機能させるためのトレーニングです。
- ・機能的・審美的に仕上げるための治療なので、自費(保険適用外)での診療となり、保険診療よりも高額になります。
- ・お子さまが治療に協力的でない場合、良好な治療結果を得られないことがあります。
- ・口腔筋機能療法(MFT))だけで、お口周りの問題をすべて解決できるわけではありません。
- ・口腔筋機能療法(MFT))を行なったからといって、将来矯正治療をせずに済むとは限りません。