舌側矯正 LINGUAL
- 周囲に気づかれにくい!
- 虫歯になりにくい!
見えにくい舌側矯正
一般的な矯正治療で歯の表側に装着する矯正装置を歯の裏側に装着して歯並びを整える矯正治療のことを、舌側矯正といいます。リンガルブラケット矯正法とよばれることもあります。
一般的な矯正治療で使用される金属製のワイヤーやブラケットによる矯正装置は、歯の表側に装着すると非常に目立ちますが、歯の裏側に装着する舌側矯正の矯正装置は、ほとんど見えることがありません。周囲の人にほとんど気づかれずに歯並びを整えられるだけでなく、治療中の装置による見た目を気にする必要がないため、治療中の患者さまの心理的ストレスを軽減します。
さらに、舌側矯正は表側に装置を表側に装置を装着する場合よりも装置の固定源となる奥歯が動きにくく、前歯をしっかりと後ろに引っ張って移動させることができるため、出っ歯などの前歯の歯並びの改善に適しています。
このように舌側矯正はさまざまなメリットをもつ治療ですが、難易度が高く、歯科医師に熟練の技術と経験が求められる治療であるため、どこの矯正歯科医院でも受けられるわけではありません。
当院では、歯列矯正に精通した歯科医師が舌側矯正をご提供いたしますので、どうぞお気軽にご相談ください。
カスタムメイド型
リンガルブラケット矯正装置(WIN)
オーダーメイドの新しいテクノロジー
当院では、舌側矯正の装置に、ドイツ製のカスタムメイド型リンガルブラケット矯正装置(WIN)を使用しております。
舌側矯正は、歯の裏側に矯正装置を装着して歯並びを治しますが、その矯正装置に既製品を使用すると、人それぞれ歯の形状は違うため、歯と矯正装置を接着するのに接着剤を多く盛る必要があり、どうしても厚みが出てしまいます。
厚みが出てしまうと装置が舌に当たり、違和感を感じることがあります。
しかし、カスタムメイド型リンガルブラケット矯正装置(WIN)は、患者さまに合ったブラケットをオーダーメイドで作成するため、非常に薄く患者さまの歯の形にフィットします。
装置に厚みがなく凸凹もないため、口腔内の違和感が少なく、快適に過ごすことができます。
コンピューター制御により、効果的な治療が可能
ブラケットに通すワイヤーにおいても、患者さま一人ひとりのお口に合うように、コンピュータ支援用ロボットで曲げられたアーチワイヤーを使用するため、治療効果が期待でき、治療効果の短縮を図れます。
カスタムメイド型リンガルブラケット矯正装置(WIN)の特長
- 予知性の高い治療結果
- 幅広い年齢に適合
- フラットなデザイン=快適性
- 容易な症例だけでなく難症例にも対応
- ドイツの技術=精密な製法
こんな方におすすめです
舌側矯正のメリット
治療中の見た目がよい
舌側矯正は、外側から装置が見えることがほとんどないため、見た目がよく、目立つ矯正装置に抵抗がある方でもストレスなく治療を受けることができます。また、周囲の人に矯正治療をしていることをほとんど気づかれずに歯並びを改善していくことができるので、芸能関係の方や営業職の方、接客業の方など職業的に人前に出る機会の多い方に人気の治療方法です。
歯の表面を傷付けにくい
歯の表側に矯正装置を装着する治療では、装置の装着時に歯の表面のエナメル質を削ることがありますが、舌側矯正では歯の表面を削る必要はないため、歯を傷付けません。
また、表側に装置を取り付けると、取り外す際にもエナメル質を傷付けてしまうことがありますが、舌側矯正ではエナメル質にダメージを与えないため、エナメル質の光沢を維持することができます。
虫歯になりにくい
歯の裏側は唾液腺が多く、装置が常に唾液に触れている状態となるため、唾液のもつ静菌作用や殺菌作用によって、虫歯のリスクが低くなります。ただし、舌側矯正は歯磨きにコツが必要なので、歯科医院の指導のもと充分にケアを行なうことが大切です。
口腔内を傷付けにくい
歯の表側に矯正装置を装着している場合、スポーツの際にボールや人と接触した衝撃によって装置が唇の裏側や頬の裏側などの粘膜を傷付けてしまうことがありますが、舌側矯正では、そのような心配はありません。
前歯を後方に引っ込めやすい
歯の表側に装置を装着する矯正治療では、装置の固定源となる奥歯が前方に引っ張られて前に移動してしまうことがあります。一方、舌側矯正の装置は、固定源となる奥歯を動きにくくするので、前歯をしっかり後ろに引っ張って移動させることができるため、出っ歯の改善などに適しています。
舌の悪癖が改善しやすい
出っ歯や開咬などの歯並びは、舌で前歯を押してしまう癖が原因となっている場合があります。この癖が改善しない限り、矯正治療で歯並びを整えても後戻りしてしまう可能性があります。
舌側矯正では、歯の裏側に装置を装着することで、舌が装置に触れてしまう違和感によって舌で歯を押す癖が改善しやすく、装置を外したあとも後戻りがしにくくなります。
リスク・副作用
矯正治療にともなう一般的なリスク・副作用
- ・矯正治療の一般的な治療費は60万~150万円、一般的な治療期間は2~3年、一般的な治療回数は24~36回となります。使用する装置、症状や治療の進行状況などにより変化しますので、参考程度にお考えいただき、詳細は歯科医師にご確認ください。
- ・機能性や審美性を重視するため、公的健康保険対象外の自費診療となり、保険診療よりも高額になります。
- ・最初は矯正装置による不快感、痛みなどがあります。数日から1~2週間で慣れることが多いです。
- ・治療期間は症例により異なりますが、成人矯正や永久歯がすべて生えそろっている場合は、一般的に1年半~3年を要します。小児矯正においては、混合歯列期(乳歯と永久歯が混在する時期)に行なう第1期治療で1~2年、永久歯がすべて生えそろったあとに行なう第2期治療で1~2年半を要することがあります。
- ・歯の動き方には個人差があるため、治療期間が予想より長期化することがあります。
- ・装置や顎間ゴムの扱い方、定期的な通院など、矯正治療では患者さまのご協力がたいへん重要であり、それらが治療結果や治療期間に影響します。
- ・治療中は、装置がついているため歯が磨きにくくなります。虫歯や歯周病のリスクが高まるので、丁寧な歯磨きや定期メンテナンスの受診が大切です。また、歯が動くことで見えなかった虫歯が見えるようになることもあります。
- ・歯を動かすことにより歯根が吸収され、短くなることがあります。また、歯肉が痩せて下がることがあります。
- ・ごくまれに、歯が骨と癒着していて歯が動かないことがあります。
- ・ごくまれに、歯を動かすことで神経に障害を与え、神経が壊死することがあります。
- ・治療中に金属などのアレルギー症状が出ることがあります。
- ・治療中に、「顎関節で音が鳴る、顎が痛い、口をあけにくい」などの顎関節症状が出ることがあります。
- ・問題が生じた場合、当初の治療計画を変更することがあります。
- ・歯の形状の修正や、噛み合わせの微調整を行なうことがあります。
- ・矯正装置を誤飲する可能性があります。
- ・装置を外すときに、エナメル質に微小な亀裂が入る可能性や、補綴物(被せ物など)の一部が破損することがあります。
- ・装置を外したあと、保定装置を指示どおりに使用しないと後戻りが生じる可能性が高くなります。
- ・装置を外したあと、現在の噛み合わせに合わせて補綴物(被せ物など)の作製や虫歯治療などをやり直す可能性があります。
- ・顎の成長発育により、歯並びや噛み合わせが変化する可能性があります。
- ・治療後に、親知らずの影響で歯並びや噛み合わせが変化する可能性があります。
- ・加齢や歯周病などにより、歯並びや噛み合わせが変化することがあります。
- ・矯正治療は、一度始めると元の状態に戻すことが難しくなります。
舌側矯正・カスタムメイド型リンガルブラケット矯正装置(WIN)を用いた治療にともなう一般的なリスク・副作用
- ・機能性や審美性を重視するため、公的健康保険対象外の自費診療となり、保険診療よりも高額になります。
- ・装置に慣れるまで発音しづらいなどの症状が出ることがあります。
- ・矯正装置を装着している期間は、適切に歯磨きができていないと、虫歯や歯周病にかかりやすくなります。歯磨き指導をしますので、毎日きちんと歯を磨き、口腔内を清潔に保つようご協力をお願いします。
- ・歯磨き、エラスティック(顎間ゴム)の使用、装置の取り扱い、通院などを適切に行なっていただけない場合、治療の期間や結果が予定どおりにならないことがあります。
- ・成長期の患者さまの治療では、顎骨の成長を予測し、現段階において適切な治療を行ないますが、まれに予期できない顎の成長や変化によって治療法や治療期間が大きく変わることがあります。また、顎の変形が著しい場合には、矯正治療に外科的処置を併用することがあります。
- ・歯を移動させることにより、まれに歯根の先端がすり減って短くなる「歯根吸収」を起こすことがあります。しかし、適切な矯正力で歯を移動させることでセメント質(歯根表面を覆っている組織)が修復されるため、歯根吸収のリスクを軽減できます。
- ・歯の周囲の組織は、治療前の状態に戻ろうと「後戻り」する性質があるため、治療後も数ヵ月から1年に1回ほどの頻度で通院いただいて歯の状態を管理し、後戻りを防ぐ必要があります。
薬機法において承認されていない医療機器「カスタムメイド型リンガルブラケット矯正装置(WIN)」について
当院でご提供している「カスタムメイド型リンガルブラケット矯正装置(WIN)」は、薬機法(医薬品医療機器等法)においてまだ承認されていない医療機器となりますが、当院ではその有効性を認め、導入しています。
- ・未承認医療機器に該当
薬機法上の承認を得ていません(独立行政法人 医薬品医療機器総合機構ウェブサイトにてて2024年5月7日最終確認)。 - ・入手経路等
DW Lingual Systems Japan株式会社より入手しています。 - ・国内の承認医療機器等の有無
国内で、カスタムメイド型リンガルブラケット矯正装置(WIN)と同様の性能を有した承認医療機器は、存在しない可能性があります(独立行政法人 医薬品医療機器総合機構ウェブサイトにて2024年5月7日最終確認)。 - ・諸外国における安全性等にかかわる情報
情報が不足しているため、ここではカスタムメイド型リンガルブラケット矯正装置(WIN)の諸外国における安全性等にかかわる情報は明示できません。今後重大なリスク・副作用が報告される可能性があります。 - ・医薬品副作用被害救済制度・生物由来製品感染等被害救済制度の救済対象外
国内で承認を受けて製造販売されている医薬品・医療機器(生物由来等製品である場合に限る)・再生医療等製品による副作用やウイルス等による感染被害で、万が一健康被害があったとき、「医薬品副作用被害救済制度」「生物由来製品感染等被害救済制度」などの公的な救済制度が適用されますが、未承認医薬品・医療機器・再生医療等製品の使用は救済の対象にはなりません。また、承認を受けて製造販売されている医薬品・医療機器・再生医療等製品であっても、原則として決められた効能・効果、用法・用量および使用上の注意に従って使用されていない場合は、救済の対象にはなりません。
日本では、完成物薬機法対象外の矯正装置であり、医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。
※当該未承認医薬品・医療機器を用いた治療の広告に対する注意事項の情報の正確性について、本ウェブサイトの関係者は一切責任を負いません。